NMB須藤凜々花さんの結婚発表について元アイドルの現場サイドから考えてみた
AKB総選挙、もはや国民的行事ですね。
開催中は例年Twitterがまあ盛り上がる盛り上がる。
今回自分はリアタイで総選挙の様子を見ていなかったのですが、何と言っても一番の話題はNMB須藤凜々花さんの結婚発表でしょう。
で、大島優子のFUCKだったりまゆゆ卒業が薄れて可哀想だったり色々と意見が飛び交ってました。
で、普段自分はウェブ系の界隈にいるのですが、とある方が書いたnoteとそれに対してのメンションが気になったので『元アイドルの現場サイドからの視点』で思ったことを書いてみました。
ファンや外野が結婚に対してとやかく言う権利はない。
ある方のnoteで、以下のような意見が綴られていた。
note.mu
主張としては、ファンがいくらお金をかけたとしても、あくまで外野なのでかけた対象に対してとやかく言う筋合いはない。というものである。
いや、本当にその通りなんですよ。
自分もこの意見には大方同意です。(何の権利もないまでは思わないが)
ただ、今回の騒動でファンが怒っちゃうのは仕方ないし至極当然だと思う。
補足しておくとこの方の意見を反対するつもりもないし、その後に続く「ファンなら幸せを祈るべきというのも違う」という主張も見てて気持ちが良い。
で、まぁ上記に対してTwitterでも知名度のある方々もメンションしてるのを目にしました。
ほんとこの通り。
— はあちゅう (@ha_chu) 2017年6月19日
"いくらかけても文句を言う資格はファンには無い
そもそも「ファンには権利がある」と思っている人が多くて、応援している以上は「自分(達)ファンのもの」と考えている人がとても多い。"https://t.co/4nuZlkMdiZ
まちがいないわ・・・ファンは勝手に応援してるだけなのに「応援してやってる」って態度なんなんだろう。
— あんちゃ@プロブロガー (@annin_book) 2017年6月19日
ファンの「○百万円もかけた」は何の権利もないし、叩く外野も権利はない話|加藤 綾(あやにー)|note(ノート) https://t.co/e1ZYGS4uqi
と、色んな人も同調しているようで。
ただ上述したように、今回の騒動でファンが怒っちゃうのは仕方ないし至極当然だと思う。
多分アイドルの現場とかを知ってる人じゃないとこの感覚は分からないだろうなぁと思うので、以下に綴ろうと思う。
アイドルの現場の『ヲタ』について
まず一般的な音楽アーティストの『ファン』とアイドル『ヲタク』は異質だということを理解しなければならない。
AKBみたいな国民的なアイドルであれば、『ファン』と『ヲタク』が入り混じっているのでまた厄介である。
で、アイドルイベントってライブもあるんですけど基本的には『接触』できるイベントなんですよね。まあそれが『握手会』だったり『チェキ会』だったりで。
で、こういう現場でアイドルはヲタを釣るんです。
「●●さんが来てくれるおかげで頑張れる!」
「●●さんが来てくれる人の中でも一番好きだよ!」
みたいな感じです。(もちろん全員ではないがこれがアイドルの現場ですw)
で、そんなこと言われるとヲタクは頑張っちゃうじゃないですか!
「俺が頑張らなければ!」
「俺がこの子を有名にするんだ!」
こう思っちゃう人も中にはいるわけなんですよね。
で、そういう風に思わせる営業をアイドルってやっちゃうんです。
ていうかアイドルなんて夢を見せる職業なんでむしろ全然やっちゃうべきなんです。
だとすれば、そんな推しがいきなり総選挙のあの場で結婚発表。それは推してる人からすれば怒りますよ、と。
アイドルは夢を与える仕事
須藤凜々花さんが結婚するのは自由だと思います。
ただアイドルは夢を与える仕事で、自分のために頑張ってくれた人がいる以上、結婚するってことはヲタのためにも黙っておくべきだなと思いました。
(26歳/元アイドルヲタク)